予定利率とは
予定利率とは文字の通り、予定されている利率のことをいいます。
保険会社はいわゆる「機関投資家」です。
保険会社はわたしたちから集めた保険金の一部でさまざまな分野に「投資」を行い、お金を増やしています(これを運用する、といいます)。
こうして運用して得た利益のうち、これくらいは契約者にお返ししますと約束するのが予定利率です。
この予定利率が高いとわたしたち保険の契約者には
- 満期返戻金が高くなる
- 低い掛金で充実の保障を得ることができる
などのメリットがあります。
一方で
予定利率は「予定」ですから、必ずしもその通りうまくいくとは限りません。
でもうまくいかなかったときも「予定利率」としていた部分に関しては、保険会社には契約者に還元しなくてはなりません。
現在は超低金利時代で、お金をどこにあずけても大して殖えたりしませんが、
バブル期以前はかなりの高い予定利率の商品が存在していました。
しかしバブルははじけ、予定通りの運用益はでなかったのです。しかし、保険会社は予定利率通りに契約者に資金を還元しなくてはなりません。
これは「逆ザヤ」と呼ばれ、保険会社の経営を圧迫しました。(保険会社には損になりました)
逆に言えば、バブル期以前の予定利率の高い保険を契約していた人にとっては「お宝保険」となります。
バブル期以前の保険、特に終身保険を持っている場合は、よく保険の中身をチェックしてください。
条件のよい保険だったりする可能性があります。
古い保険の見直しをするときにはこれらの条件のいい保険を「払い済みにする」などとして解約し現金化することをすすめられたりします。
でも、
なぜ保険を解約するとお金が返ってくるのか?
今解約することは本当にトクなのか?
そのへんは納得いくまで食い下がって説明を受ける必要があります。
遠慮せずに保険相談を活用してみてください。
★参考記事↓
保険のコトウダウダ:お宝保険をチェックせよ
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